会長挨拶
第16回日本臨床栄養代謝学会中部支部学術集会 会長 廣野靖夫 福井大学医学部附属病院 がん診療推進センター 診療教授・センター長同 栄養部 部長 |
このたび、第16回日本臨床栄養代謝学会中部支部学術集会を、2022年8月20日(土曜日)に開催させていただきます。日本静脈経腸栄養学会から日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)へ名称が変わるとともに、東海支部(愛知、静岡、岐阜、三重)と北陸支部(石川、富山、福井)が一つとなって中部支部が誕生しました。さらに長野県が加わり、中部支部会は現在約3500名という多くの会員が所属しております。中部支部会の発足後、第14回学術集会はCOVID-19の感染拡大のため、残念ながら中止となり、昨年の第15回学術集会は浜松医科大学の加藤明彦先生がオンラインで開催され、多くの学会員のご参加がありました。
新しい中部支部が誕生してから、未だに多くの会員の方が実際に顔を合わせて交流を深めながら学べる機会に恵まれなかったため、第16回中部支部学術集会は初めての集合形式での開催を目指して、スタッフ一同、心を込めて準備を進めてまいりました。しかし、直前でのCOVID-19の感染再拡大により、残念ながらオンライン開催に変更させていただきました。参加者ならびに関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけしたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
初の集合開催を目指した経緯もあり、今大会のテーマは、「臨床栄養学を活かす―集いて学ぼう―」としております。私が専門としておりますがん治療やがんサポートでも栄養管理の重要性が強く認識されています。様々な医療の現場で、臨床栄養学を活かすことで、患者さんの健康寿命や予後の改善を図ることが重要な時代を迎えています。近年は成書からだけでなく、講演会やWebなどを通じて、多くの臨床栄養学の知識を手に入れることが出来ます。しかし、それを知識として終わらせるのではなく、実践の場で活かしていただきたいと願い、本テーマとさせていただきました。集いの場は変わりましたが、このテーマのままで開催させていただきます。
特別講演を千葉県がんセンターの鍋谷圭宏先生に、招待講演を褥瘡ケアの第一人者である石川県立看護大学学長の真田弘美先生にお願いしております。また、教育講演では奥川喜永先生にがんゲノム関連、塚谷才明先生に嚥下関連、東敬一朗先生にリハビリ栄養関連、小川滋彦先生にPEG・在宅栄養関連のご講演をしていただきます。すべてライブでご講演頂きます。
皆様を夏の福井でお迎えできませんでしたが、Webに変更した利点を活かして、当日の配信だけでなく、オンデマンド配信も準備いたします。より多くの方に本学術集会へご参加いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。