会長挨拶

この度、第13回日本臨床栄養代謝学会近畿支部学術集会を担当させていただく和歌山県立医科大学附属病院病態栄養治療部の西　理宏です。皆様方におかれましては新型コロナウイルスに対応しつつ日常診療に大変ご苦労されていらっしゃることと存じます。

本会開催にあたりましても、多くの困難があり、残念ながら皆様方に和歌山の地においでいただくことはかないませんでした。完全WEBでの開催となりますが、積極的なご参加のほどお願い申し上げます。また、本会開催の実現にあたりましては、近畿支部支部長の飯島先生はじめ関係各位よりの多くのご協力、ご支援をいただきましたこと、ここに感謝いたします。

本会のテーマは「臨床栄養A to Z」とさせていただいました。基礎から応用まで、各分野、各職種を網羅してという意味を込めております。特別講演には1922年世界で初めて「鱈（たら）の肝臓からビタミンAの抽出」に成功し、またその商品化にも尽力された和歌山の偉人、高橋克己博士の物語を高橋克己博士顕彰会、木本八幡宮宮司、和歌山県立医科大学神経精神科の医師でいらっしゃいますマルチなタレントの山本眞弘先生にお話しいただく予定です。また、シンポジウムとして感染症と栄養（COVID-19を中心に）を企画させていただきました。

新しい様式での開催でもあり、多々至らぬ点もあるかと思いますが、どうか臨床栄養に関心のある多くの方々に本学術集会にご参集いただき、有意義な大会とできればと考えております。