会長挨拶
第63回日本小児アレルギー学会学術大会
会長 近藤 康人
(藤田医科大学 ばんたね病院 小児科)
会長 近藤 康人
(藤田医科大学 ばんたね病院 小児科)
第63回日本小児アレルギー学会学術大会を、2026年11月28日(土)・29日(日)に浜松市アクトシティにて開催いたします。今回のテーマは、「アレルゲンと共存する未来 ― A New Paradigm in Allergy Care and Quality of Life」といたしました。
本学会は創設以来、小児アレルギー診療および研究の発展を牽引してきました。アレルギー病態の理解は大きく進み、診断や治療の選択肢も飛躍的に広がっています。一方、近年の研究から「皮膚からの感作」の重要性が明らかとなり、適切なスキンケアや生活支援によって発症予防が可能となり得ることも、大きな進歩の一つです。「アレルゲンを完全に排除するのではなく、科学的知見と社会的支援を基盤に、患者が安全に、そして自分らしく生活できる未来を共に創る」本テーマには、そのような思いを込めています。
本大会では、食物アレルゲンや環境アレルゲンの最新知見を議論するシンポジウムに加え、防災に関するセッションでは、浜松市長、藤田医科大学防災教育センター副センター長をお迎えし、災害時に求められるアレルギー支援の在り方を多角的に検討する機会とします。
また海外からは、WAO のアナフィラキシー領域で活躍されている Poul Turner 先生、食品表示の国際的専門家である Jasmine Lacis-Lee 先生 を招聘予定としており、同時日本語キャプションを用いた聴講しやすい環境を整えます。さらに、日本小児臨床アレルギー学会とのコラボ企画によるハンズオンセミナー、小児耳鼻咽喉科学会とのジョイント企画「子どもの耳鼻診察実習コーナー」など、実践的で楽しく学べる内容も多数ご用意しています。
加えて、AIと生命科学を融合した研究の第一人者である 桜田一洋教授 には、AIがアレルギー診療や予防にどのように応用され得るのか、またデータ駆動型アプローチが「アレルゲンと共存する未来」の実現にいかに貢献し得るのかについて、先端的な視点からご講演いただける予定です。本講演を私自身、大変楽しみにしています。
なお、浜松ならではの温かいおもてなしを感じていただけるよう、名物であるウナギの提供にも現在努力しているところです。皆様にとって実り多く、交流の深まる学術大会となるよう努めてまいります。
浜松で多くの皆様にお目にかかれることを、心より楽しみにしています。