会長挨拶

第14回日本低侵襲・内視鏡脊髄神経外科学会 会長
大阪医科薬科大学医学部外科学講座 脳神経外科学 特務教授
髙見 俊宏
会長

第14回日本低侵襲・内視鏡脊髄神経外科学会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。

本学会は脳神経外科領域における脊椎内視鏡を安全に普及することを目的として、水野順一先生を中心とした脊髄外科医の集まりとして始まりました。現在までに、低侵襲・内視鏡脊髄神経外科を網羅する学会として、脊髄外科医が日々の研究成果を発表し、そして最新の手術機器・技術を学ぶ情報交換の場として発展してまいりました。設立経緯、そして研究会から学会への発展にご尽力されたに先輩諸賢に敬意を表したいと思います。

当方が会長としてお世話させていただく今回の学会テーマは「検証と実践」とさせていただきました。本学会が設立から14年目を迎える会期においては、これまでの研究成果を検証し、そして次世代に繋ぐために実践していく最良の機会としたいと願っております。外科医の成長においては、先輩・師匠から学ぶだけでなく、自ら最新の技術・考えを柔軟に取り入れていくことが大事だろうと思います。一方で、自分の技術・考えに固執することは、時に柔軟性を失い、最終的に外科医としての成長が停滞する危険があります。今回の第14回学術集会では、低侵襲・内視鏡脊髄神経外科全般について手術適応、技術、そして医療安全の観点から大いに議論していただきたいと思います。さらに参加者皆さんにとって最新の技術革新に触れる絶好の機会になることを目指します。ご参加いただく多くの脊髄外科医にとって有益な学術交換の場となるように、最善を尽くして準備したいと思います。

最後になりましたが、大阪医科薬科大学脳神経外科教室の教室員・同門先生方と力を合わせて知恵を絞り、学会の役員先生方のご指導を仰ぎながら、脊髄外科医の多くの方に有益となる学術集会を目指したいと思います。本学会の設立理念をしっかりと体現すると同時に、低侵襲・内視鏡脊髄神経外科のさらなる発展についても責任を果たしたいと思います。多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。