当番世話人挨拶

第55回胃外科・術後障害研究会
当番世話人 市川 大輔
山梨大学第一外科 教授
会長
 この度、2025年11月14日(金)・15日(土)の2日間の日程で、第55回胃外科・術後障害研究会を山梨県甲府市の甲府記念日ホテルで開催させていただくことになりました。私自身も本研究会を通じて、胃切除の手術手技や術後障害の評価や改善に向けての工夫などについて、これまで多くの事を学ばせていただきました。お世話になってきた伝統ある本研究会の当番世話人を拝命し、大変光栄に感じております。このような機会をお与えいただきました前会長の瀬戸泰之先生、現会長の深川剛生先生はじめ、世話人の先生方、並びに会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 今回のメインテーマは、「原点回帰~病を癒やす 体を癒やす 心を癒やす~」とさせていただきました。胃切除術のアプローチが、この10年間で大きな変革を迎え、進行癌に対する腹腔鏡下切除の非劣性の証明やロボット支援下手術の有用性も報告される等、低侵襲手術が標準治療として行われるようになってまいりました。一方で、胃癌手術数の減少や難度の高い上部胃癌割合の増加に加えて、周術期リスクが高く術後障害も来たし易い高齢者胃癌の増加等を背景に、安全・確実な胃切除術の重要性が改めて再認識されております。また、術後障害で苦しむ患者さんに対する身体的・精神的サポートや、近年では新たな分子標的薬剤や免疫療法剤等による強力な薬物療法後のコンバージョン手術も増加しており、多職種による患者サポートの重要性も認識されております。このような状況を鑑みまして、我々の本来の使命を見つめ直す意味を込めてテーマを決めさせていただきました。
 全国の先生方には、あまり馴染みのない山梨の地での開催となりますが、関東在住の方々の週末の「癒やし」の場としても知られております。エキスパートの先生方や次世代を担う先生方、更には、メディカルスタッフの皆様方にもご参加いただきまして、世界をリードしながら本邦で蓄積されてきた胃外科・術後障害に関する技術や知識を共有していただくと共に、今後の課題についても活発に議論していただきたいと考えております。実りある研究会となるよう、医局員一同鋭意準備を進めさせていただきます。山梨名産のワインと共に、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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