会長挨拶
第15回日本臨床栄養代謝学会中国四国支部学術集会 会長 岡田 憲三 市立宇和島病院 外科/乳腺外科 科長 |
この度、第15回日本臨床栄養代謝学会中国四国支部学術集会を愛媛県松山市で開催させていただくことになりました、市立宇和島病院乳腺外科の岡田憲三と申します。会長を担当させていただきますことを当院NSTスタッフとともに大変光栄に存じます。
四国の臨床栄養学は古くは1977年発足の四国臨床栄養学研究会を嚆矢とし、2009年より日本静脈経腸栄養学会四国支部会へ発展的に解消しました。さらに2020年より日本臨床栄養代謝学会へと名称が変更となり、これを踏まえ支部組織の再編成が行われました。昨年初めて広島の眞次先生が中国四国支部会を開催され、今年は四国では初めての開催となります。
学術集会のテーマは「早期栄養介入の重要性を究める」とさせていただきました。ICUでの早期の栄養治療と運動療法が、救命のみならず身体機能の低下や集中治療後症候群の予防に有効なことがわかってきました。ご存知のように、患者の早期離床及び在宅復帰を推進する観点から、2022年に早期栄養介入管理加算の見直しが行われ、ICU以外でも算定可能になりました。しかしながらこれを達成するためには多職種でのチーム医療が欠かせません。今回のシンポジウムでは早期栄養介入のためのチーム医療の実践と課題を議論していただきたいと思います。
開催形式としては、コロナも5月8日から5類に移行になることから現地集合型開催を予定しておりましたが、諸事情でWeb開催に変更となりました。人と人の貴重な出逢いは現地参加でないと得難い財産ですが、現在でもコロナは終結を見せておらず、Webを用いた学術集会や会議は利点も多いものです。初秋の土曜日、皆様のご参加を心よりお待ち申しております。