会長挨拶

2020年12月に予定しておりました本会ですが、COVID-19感染症の増加により約9か月の延期としまして2021年9月4日に開催させていただくことになりました。感染終息が見通せない中、学術集会の在り方に様々なご意見がありましたが通常開催は困難との判断に至り、オンライン開催として準備を進めております。

前身の東北静脈経腸栄養研究会から数えると第35回、日本臨床栄養代謝学会東北支部学術集会として第7回学術集会となります。JSPEN本部との連携を密にして各支部の発展が期待されている現状では、支部活動において学術集会が最も重要であると考えます。

本会は市中病院から大学まで、臨床栄養に関わる多職種が一堂に参加し、症例報告、臨床研究を通して議論を深める場として長い歴史を経てきました。この間、臨床栄養の重要性が大きくクローズアップされ、NSTに代表されるチーム医療が進み、栄養管理が治療に欠かせないものとなりました。さらにサルコペニアやフレイルの病態、腸内細菌と各臓器のクロストークなど代謝、栄養に関する新知見を得て、領域横断的に発展しています。医療スタッフにとって、日頃の実臨床から得た貴重な症例報告や研究発表の場として、また臨床栄養代謝の教育の場として大きく貢献してきた学術集会だと思っておりますが、引き続き、質の高い医療を提供していくために本会が役割を果たすことができればと思います。

今回はオンライン開催の形式となりますが、活発な議論になりますよう各セッションで経験豊富な先生にディスカッサントをご担当いただく予定です。また教育講演、ランチョンセミナーでは各領域の最先端のご講演をいただけるように企画いたしました。多くの皆様のご参加により有意義な学術集会となりますよう心よりお願い申し上げます。