会長挨拶

第44回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会

会長 冨岡 洋海

(神戸市立医療センター西市民病院呼吸器内科)
ご挨拶

第44回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会を2024年10月11日(金)・12日(土)、神戸市にて開催させていただきます。伝統あります本学会総会会長を拝命し、理事長の吾妻安良太先生、前理事長の山口哲生先生はじめ、理事の先生方、関係各位に深謝いたします。私の母校京都大学としましては、第7回(1987年)大島駿作先生、第11回(1991年)泉孝英先生、そして第24回(2004年)長井苑子先生からちょうど20年の時の流れがあり、歴史の重さも感じております。

ちょうど今年は難病法改正が行われます。サルコイドーシスは指定難病として長い歴史があり、今回の改正に関するシンポジウムを企画し、患者会からの参加も予定しています。なかでも「心臓限局性サルコイドーシス」は循環器の先生方はじめ本学会の長年の努力の結実であり、心臓サルコイドーシス、特に再燃に関するシンポジウムも企画しております。そして、肉芽腫性炎症の遷延と線維化への対応は本症における一番の課題であり、肺の線維化に関するシンポジウムを企画し、一般演題としても、抗線維化薬治療を行った肺サルコイドーシス症例に関する演題発表を歓迎いたします。そして、FDG-PET検査や新しく導入されてきたクライオ肺生検など、診断modalityの最新情報に関するシンポジウムも企画しています。その他、眼科、皮膚科など各科各領域におけるトピックスを特別企画、教育講演として展開してまいります。若手医師、研究者のためのYoung Investigator Award(YIA)も例年同様企画しておりますので、是非演題のご応募をお願いいたします。

サルコイドーシスは全身性疾患であり、その病因・病態も様々な視点が必要です。本総会は診療科や研究領域を超えて一同に会した活発な討議をする貴重な機会であります。しかし、新型コロナウイルス感染症のため、第40回寺﨑文生先生、第41回井上義一先生、第42回矢崎善一先生はたいへんなご苦労をされて本総会を開催していただきました。昨年の第43回須田隆文先生の総会に現地参加し、インターネット越しではなく、直接お会いしての議論、理解を深める意義を改めて感じた次第であります。そこで、今回は現地参加を基本とさせていただき、参加費も抑えて(少しですが)、スタッフ一同実りある総会になりますよう準備してまいります。

兵庫県での本学会総会開催は初めてとなります。舞台は明石海峡大橋を望む神戸舞子です。ご参加の皆様には、ホテルのシャトルバスは使わず、ぜひ、海岸線でのご散策をお勧めします。この風景は、かつて、結核で喀血し、近くの須磨保養院で療養した正岡子規も癒された風景であります。もちろん、明治28年のことですので、子規の眼には、この壮大な明石海峡大橋は映ってなかったわけですが・・・。この大橋に願いをかけて、「サルコイドーシス:明日にかける橋」を皆様と描いていきたいと思います。

令和6年3月吉日

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