会長挨拶

日本栄養治療学会関越支部 第10回支部学術集会

会長 内田 信之

原町赤十字病院 院長

テーマ:栄養は世界を変える Power of Nutrition Changes the World

この度、令和6年(2024年)6月9日(日曜)に、日本栄養治療学会関越支部 第10回支部学術集会を群馬Gメッセで開催させていただくことになりました。本学会は臨床栄養学に関わる非常に大きな学術団体で会員数は24,000人を超えております。関越支部においても、3,400人以上の多職種にわたる会員が在籍しております。その学術集会を担当させていただくことは大変光栄であり、ご支援を賜りました学会員の皆様に心から御礼申し上げます。 さて、今回のテーマは「栄養は世界を変える Power of Nutrition Changes the World」とさせていただきました。仰々しいテーマと感じられる方も多いかと思います。これは、私自身の臨床栄養学に関わる経験を基づいているものです。

私は昭和63年(1988年)に当時の群馬大学第1外科に入局し、諸先輩方の指導のもと、一外科医として仕事に従事してまいりました。そして平成11年(1999年)に、現在勤務している原町赤十字病院に移動となりました。当時は緊急手術も多く、栄養といえば中心静脈カテーテルから高カロリー輸液を行うことくらいしか考えておりませんでした。平成17年(2005年)、現在高崎総合医療センター院長である小川哲史先生と面識を得る機会があり、そこでNSTの魅力を教えられ、直ちに原町赤十字病院でNSTを立ち上げました。その結果すべての病気の治療において栄養学の側面から考えることの意義を知り、それまで知り合う機会のなかった病院内の多くの仲間を得、すなわちチーム医療の楽しさを知り、さらに地域内で医療や福祉に従事する様々な職種の人たちと知己を得ました。平成24年(2012年)には、地域全体でチーム医療を行うという理念のもと、医師会や歯科医師会、看護協会、薬剤師会、栄養士会とともに、「NPO法人あがつま医療アカデミー」を設立しました。臨床栄養の世界に入ったことで、まさに「栄養は世界を変える」を経験し、実感してきたということです。

さて今回は、4つのシンポジウム、2つのワークショップ、そして1つの特別企画を予定しております。群馬県には、臨床栄養を熟知し、この学問を愛する多くの医療従事者がおります。彼ら、彼女らの協力を得ながら、この学術集会を実りあるものにしていきたいと考えております。そしてこの学術集会が、皆さんの世界に少しでも変化をもたらすことができれば幸甚に思います。多数の先生方のご参加を心よりお待ちしております。

学会事務局: 原町赤十字病院 〒377-0882 群馬県吾妻郡東吾妻町大字原町698
運営事務局: 株式会社 オフィス・テイクワン 〒461-0005 名古屋市東区東桜一丁目10番9号 栄プラザビル4階B号室
TEL:052-508-8510 FAX:052-508-8540 E-mail:jspen_kanetsu@cs-oto.com