大会長挨拶

第73回公益社団法人日本医療ソーシャルワーカー協会全国大会・第45回日本医療社会事業学会が三重県で開催されますことを光栄に思い、大会長としてご挨拶申し上げます。

三重県医療ソーシャルワーカー協会は、1954年に「三重県医療社会事業協会」として発足し、今年７０周年を迎えます。三重県での全国大会開催は初めてとなりますが、このような節目に開催できることは、県内外の皆様との御縁、そしてご支援、ご協力があってのことと、心より感謝申し上げます。

三重大会では、美（うま）し国といわれる三重県へ、ぜひ多くの皆様にぜひ足を運んで頂きたく、最近の情勢も鑑み現地開催を考えておりますが、一部のプログラムはオンデマンド配信を予定しております。

三重大会のテーマは、「ソーシャルワーカーって・・・変わらぬ価値を受け継ぎ、新たな自分へ」です。コロナ禍や自然災害、世界に目を向けても異常気象や終わらない戦争。そして生成AIが身近になり私たちを取り巻く環境は大きく変わりましたが、ソーシャルワークを必要とする人々や状況は昔と変わらないのではないでしょうか。またこの１０年で、ソーシャルワーカーが１０人以上の配置施設も普通になり、様々な分野で経験を積まれたかたや、多様な仲間がたくさん増えました。

ソーシャルワーカーって・・・。私たち一人一人が、こんな仕事、こうあるべきなどそれぞれの像があると思いますが、絶対に譲れない変わらぬソーシャルワークの価値があります。どうか三重の地でそれをじっくり味わい、深め、昇華して頂き、自分自身の目標を考える機会となればという思いで、今回のテーマといたしました。

三重県は会員数１８０名程の協会です。今回は、東海３県（愛知・岐阜・静岡）のみなさまのお力も借りての開催となります。全国の皆様とのつながりに感謝しながら、大分大会で受け取った熱いバトンを次の岩手大会へさらに熱くして届けられるように、三重大会スタッフ一同着々と準備を進めております。会場は学会に集中できる環境にありますので、しっかり学びを深め、前後にぜひ観光も計画に入れて三重の地でくつろいで頂ければと思います。多くの皆様にご参加いただき、直接お会いできることを心よりお待ちしております。