ご挨拶

日本区域麻酔学会 第11回学術集会を開催させていただくにあたり、会員をはじめとする関係者、関連企業ならびに関係団体の皆様にお礼申し上げます。

超音波ガイド下神経ブロックは区域麻酔の主要な技術で、その魅力である高い正確性と画像を見ながらのアプローチは一般的な医療となってきました。次々と発表されていたテクニックの応酬もひと段落といった感があります。透視下神経ブロックはデジタルな時代へと進み、学会の指導医・認定医・インストラクターは全国に増え、区域麻酔の環境は安定期にあると言えます。

私が考える次のフェーズは、「現在の技術と知識をどのように使いこなすか？」そして「他の領域の進歩を区域麻酔にどのように活かすか？」です。そこで本大会では「新たな時代の到来を感じ（聞き分け）、柔軟に変化できる」ことをテーマとしました。文字がすべて小文字なのは、「いまだ途上」で「どこから来てどこへ行くのか」をイメージしています。

今回の企画では、会員がそれぞれの仕事に誇りをもち安心してもらうことに加え、新たな超音波装置や医療資材、新たな神経ブロック、新たな周術期管理と医療、医師・社会人としての役割、プライベートとのバランスなど、多くの新鮮な感覚を得ていただけるものとします。自分の技術や勤務施設のシステムを見直し、新たなアイディアのきっかけとなれば幸いです。充実したプログラムと討論、適切なセミナー環境、リラックスできる楽しい雰囲気を準備いたします。気仙沼市のホヤぼーやと桜の名所大河原町のさくらっきーには出演交渉中です。

第11回学術集会は2024年4月13（土）、14（日）日の2日間、仙台市青葉区の江陽グランドホテルと大学施設そしてWEB（オンデマンド配信）で開催いたします。皆様に意義のある学会となるように準備していますので、ご指導・ご協力のほどよろしくお願いいたします。