ご挨拶

第31回 日本シェーグレン症候群学会
会長 小川 法良(浜松医科大学 免疫リウマチ内科)
会長

この度、第31回日本シェーグレン症候群学会の会長を拝命し、学術集会を2023年9月22日・23日の両日に、静岡県浜松市のアクトシティ浜松において開催することと致しました。開催にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。伝統ある本会を担当させていただくことは、大変な名誉であり、ご尽力いただきました関係各位に深謝申し上げます。

全身性自己免疫疾患の病態研究に興味があり、SLEに関する論文で博士号を取得した私は、テキサス大学サンアントニオ校のNorman Talal教授のもとで研究を続けるという幸運に恵まれました。唾液腺や涙腺という自己免疫反応が生じている場から直接免疫細胞や上皮細胞を得て研究できるシェーグレン症候群は、自己免疫疾患の謎を解明するために素晴らしい対象疾患であることに気が付きました。帰国後、Talal教授の日本人の一番弟子であった菅井進先生の教室に奉職することとなりました。アメリカと日本のMr.シェーグレン症候群ともいえるお二人に指導いただいたお陰で、本症候群の病態解明と新規治療開発を一生の仕事としていきたいと考えるようになりました。

多くの方々の努力により続けられてきた本学会は、医師や研究者のみならず、コメディカルや患者さんまでが参加できる大変開かれた学会です。この伝統を引き継ぎ、さらにどのように盛り上げていくべきかと思案を重ねた結果、テーマを「新しい発想で切り拓く」と致しました。これは、関節リウマチやSLEなどほかの自己免疫疾患に比べると新規治療導入が遅れているシェーグレン症候群の現況に対して、発想や視点を変えることによっていち早く有効で副作用の少ない新規治療薬を多くの患者さんに届けたいという思いを込めたものです。このために、ベテラン、中堅のみならず多くの若手医師や研究者に参加をしていただきたいと考えています。日本がリードしているIgG4関連疾患についても最新の研究成果を発表していただき、日本から世界に発信する場となるよう尽力する所存です。

会場のアクトシティ浜松は、JR浜松駅至近の大変便利な場所にある超高層ビル、アクトタワーを中心としたコンベンション施設です。近隣には、静岡県の美味しい食材を提供する店が集まっており、浜松城や浜名湖などにも簡単に足を伸ばすことができます。コロナ禍の中、先の見えない不安はありますが、教室員一同知恵を出し合って、参加された方々にとりましていろいろな意味で実りある学術集会にしたいと考えております。ここで改めて、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

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