大会会長挨拶

ご 挨 拶

このたび2023年10月7日(土)、8日(日)、9日(月、祝)の3日間、札幌駅近くにある北海道大学学術交流会館とTKP札幌駅カンファレンスセンターをお借りして日本認知・行動療法学会第49回大会を開催させていただくことになりました。

伝統ある本学会を主催させていただくことは大変名誉なことであり、関係者一同、力を合わせて実り多き学術交流の機会にできますよう努力して参りたいと存じます。

皆様におかれましては、新型コロナウィルス感染症の状況が不安定であり、ご対応に追われる日々をお過ごしのことと思います。しかしながら、徐々に札幌の町に活気が戻り、日本政府においても感染症法上の対応を5類に移行することが検討されるなど、待ち望んだ雪解けに向けた動きが見られるのも事実であり、かつての賑わいを取り戻す日もそう遠くないと信じて止みません。多方面へのご相談と熟慮を重ねた結果、今大会は会員交流の機会を再興することを願って、対面に比重を置いた遠隔併用型の開催とさせていただくことと致しました。

また大会のテーマは「地域で活きる・多職種で活かす認知行動療法」と題しております。コロナ禍において医療や介護、教育などの現場に大きな負担がかかったのは周知のことであり、数多くの皆様のご尽力があってこその雪解けではございますが、その一方で、職員やスタッフたちのメンタルヘルスケアをなんとかしてほしい、いま改めて、心の健康の持ち方について認知行動療法に関する研修会を開催してほしいという要望を多方面からいただくようにもなりました。

人類の歴史の中で、感染症の流行が去った後には必ずメンタルヘルスの課題が残るというのは公衆衛生の教科書に記載されているとおりでございますが、いまこそ、あらゆる地域・職種・職場においてメンタルヘルスの保持増進のために認知行動療法が必要とされているのではないかと実感しております。

認知行動療法が、あらゆる地域・職種・職場において必要とされ続ける心理療法であるように、また、さらに時代の先を見通して進化を続けていけるように、各方面からの活発な学術的討議と会員同士の再会と新しい出会いが提供できる大会を運営したいと思っています。

以上のような問題意識と意欲を持ち、本大会では多種多様な講演、ワークショップ、委員会企画シンポジウム、ケーススタディ等を賑やかに企画し、皆様にとって有用な学びの機会になるよう準備を進めてまいります。今後の予定は順次、HPなどでお知らせをして参りますので、ご注目ください。

10月の北海道は、美しく、そして美味しいです。

ぜひ多くの皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年2月吉日
日本認知・行動療法学会第49回大会
大会会長 冨家 直明(北海道医療大学心理科学部 教授)
第49回大会準備委員会:北海道医療大学 心理科学部 臨床心理学科 〒002-8072 北海道札幌市北区あいの里2条5丁目
大会運営事務局: 株式会社 オフィス・テイクワン 〒461-0005 名古屋市東区東桜一丁目10番9号 栄プラザビル4階B号室 
TEL:052-508-8510 FAX:052-508-8540 E-mail:jabct2023@cs-oto.com