ご挨拶

第25回日本認知療法・認知行動療法学会
大会長 鈴木 伸一
(早稲田大学 人間科学学術院 教授)
会長
 この度、第25回日本認知療法・認知行動療法学会を2025年11月14日(金)から16日(日)にサンシャインシティ会議室を会場として開催いたします。大会テーマは「CBTの質保証のための基礎と臨床:研究、理論モデル、そして実践技能」といたしましました。
 認知行動療法の発展の歴史も50年を超え、日本に導入されてからも30年以上が過ぎようとしています。認知行動療法は世界で広く普及し、心理療法のグローバルスタンダードと位置づけられるようになり、日本においても、医療、福祉、教育、産業、司法等の諸領域においけるさまざまなメンタルヘルス問題への心理的アプローチとして活用されるようになりました。認知行動療法のテキストブックや各種精神疾患への治療マニュアル等が多く出版されたり、関連学会等による認知行動療法のワークショップの開催など、認知行動療法を身近で学ぶことができる機会も増えていることは喜ばしいことだと思います。
 しかし、認知行動療法が普及し、実践する方が増えてきた今だからこそ重要となってくるのは、認知行動療法の質保証です。認知行動療法の先進国である欧米においては、認知行動療法の普及と並行して、実践家養成のためのトレーニングガイドラインを整備・充実させてきました。一方、日本においてはガイドラインの整備はまだ途上にあり、認知行動療法における諸技法の背景となっている研究知見や基礎理論について学ぶ機会が十分でなかったり、諸技法の習得に必要な実践トレーニングやスーパービジョン体制が未整備であるなどの課題があります。
 これらの現状に立ち、本大会では、認知行動療法の発展の歴史をたどりながら、今一度、重要な研究知見や基礎理論を確認するとともに、それらの知見を背景とした諸技法をいかに体系的にトレーニングし、認知行動療法の質の向上を図っていくかを議論することを通して、過去から現在、そして未来に向かっての認知行動療法を描いていきたいと思います。
 ご参加の皆様にとって、学び多き充実した大会となるよう準備を進めてまいります。皆さんの多数のご参加をお待ち申し上げます。
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